米アフリカ軍先遣隊、イタリアで事実上の隔離

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米アフリカ軍先遣隊、イタリアで事実上の隔離

(CNN) エボラ出血熱対応で流行国のリベリアに滞在した米アフリカ軍の先遣隊が現地を出発した後、イタリアで事実上の隔離状態に入ったことが分かった。複数の米軍関係者が語った。

先遣隊のメンバーはアフリカ米陸軍司令官のダリル・ウィリアムズ少佐ほか約10人。米軍の支援拠点を設営する目的で30日間西アフリカに滞在し、リベリア各地で治療、検査施設などを訪れた。

週末に空路イタリアに到着したメンバーらは、防護服姿の同国当局者に迎えられ、北部ビチェンツァの米軍基地へ移動した。現時点でエボラ熱の兆候を示しているメンバーはいないという。

米国防総省の高官は「隔離」でなく「管理された監視」だと述べたが、メンバーは出入りを制限された区域で21日間、1日2回の検温などを義務付けられる。家族との面会が認められるかどうかは不明だ。

軍幹部らによると、基地内に設けられた居住区域は1つの建物に1~4人部屋が並び、食事用のテントや体育館が付いている。秘密を守れる通信手段の用意もある。

ウィリアムズ少佐は今月16日、リベリアからの記者会見で「最新の指針に従って検温などを続けている。昨日は確か、飛行機の乗り降りや大使館への出入りなどで8回も体温を測られた」「衛生管理と清潔を心がけ、体温を測り、ウイルスとの接触を制限していれば、感染のリスクは比較的低いと思う」と話していた。

国防総省の現行の指針では、帰還兵士らは症状がない限り、日常の業務や家庭生活に戻れることになっている。米ホワイトハウスのアーネスト報道官が27日に語ったところによると、同省は現在、エボラ熱の流行地域へ派遣された部隊を帰国後に隔離または監視する措置について、省全体としての指針の策定を進めているところだという。

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