武装勢力が軍と交戦して死傷者、ISIS支持派か レバノン

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レバノンで軍と武装勢力が交戦

ベイルート(CNN) レバノン軍は25日、北部にある同国第2の都市トリポリで同日、武装勢力と軍部隊が交戦し、武装勢力の戦闘員2人と民間人2人が死亡、軍兵士13人が負傷したと発表した。

国営メディアや治安当局者は兵士9人の死亡を伝えたが、軍当局者の確認は取れていない。国営通信は、負傷者の中には将校1人が含まれると報じた。

地元メディアによると、軍と衝突したのはシリアやイラクで台頭するイスラム教スンニ派の過激派「イラク・シリア・イスラム国」(ISIS)寄りの武装勢力。レバノンのイスラム教シーア派組織「ヒズボラ」と密接なつながりを持つ軍に排斥されていることに反発していたという。

衝突は軍兵士が武装勢力を標的にした治安維持の作戦を開始したのがきっかけで、重火器やロケット弾などが使われた。国営通信によると、武装勢力は25日夕、戦闘現場だった旧市場地区から撤収した。交戦の大半は同地区で24日夕から始まっていた。撤収には地元の行政指導者や聖職者の説得が功を奏したという。

ただ、治安当局者によると、戦闘は25日の時点でもスンニ派住民が多い地区などで続いた。地元テレビ局のレバノン放送によると、一部の地区では交戦が激化していた。

軍による治安維持の作戦では、トリポリ市内外で複数の民家などを捜索、爆発物、攻撃ライフル銃やロケット弾発射装置などの武器を押収した。

今回の衝突はレバノンのスンニ派内の亀裂を反映しているとの見方もある。スンニ派のサラーム首相は主要紙アンナハル(電子版)に載せた声明で武装勢力による軍への攻撃を非難した。

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