ウクライナ政府と親ロシア派、停戦持続への措置で合意

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(CNN) ウクライナ政府と同国東部の親ロシア派は20日朝までに、東部での停戦持続に向け、戦闘を完全に停止して緩衝地帯を設けるなど9項目の措置を取ることで合意した。ロシア国営RIAノーボスチ通信が伝えた。

政府と親ロシア派の間では2週間前に停戦合意が成立したが、その後も散発的に激しい戦闘などが起きていた。停戦の持続に向け、両者にロシア、欧州安保協力機構(OSCE)を加えた交渉が、ベラルーシの首都ミンスクで開かれた。

ウクライナのクチマ元大統領が読み上げた「ミンスク覚書」によると、双方が戦闘を停止し、部隊を19日時点の位置から前進させないこと、重火器を前線からぞれぞれ15キロ以上後退させて30キロの緩衝地帯を設けることなどで合意に達した。

さらに住宅地での重火器使用を禁止し、緩衝地帯上空の飛行はOSCEの監視任務以外認めず、外国の戦闘員や装備をすべてウクライナ領から引き揚げることでも合意した。

一方、ロシア国営タス通信によると、ロシアから人道支援物資を運ぶ車列が20日朝にウクライナ領内へ入り、東部ドネツクに到着した。トラック200台に食料、発電機、医薬品、衣類や飲料水が搭載されているという。

同通信は、ウクライナ当局と国際赤十字委員会(ICRC)による荷物検査の場を設けたにもかかわらず、ウクライナ側が理由の説明なくこれを拒否したと伝えた。

一方、ウクライナ国家安全保障会議(NSCD)の報道官は20日、首都キエフでの記者会見で、ロシアから車列を派遣するとの通告はあったが許可を求める姿勢ではなかったと主張。車列が越境した地点は親ロシア派の支配下にあり、ウクライナ当局者が荷物を検査しようとしても不可能だったと指摘した。

ロシアはこれまで2回にわたり、ウクライナの許可や荷物検査を受けずに、東部ルガンスクへ車列を派遣している。

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