フィリピン火山が噴火の恐れ、1万人避難

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昨年の噴火の様子。今週に入り噴火の兆候が見られ、当局が住民1万人を避難させている

昨年の噴火の様子。今週に入り噴火の兆候が見られ、当局が住民1万人を避難させている

(CNN) フィリピン中部のルソン島にある活火山、マヨン山が数週間以内に噴火する可能性が高まり、地元当局は16日、半径6キロ以内の住民1万人あまりを避難させる対策に乗り出した。国営フィリピン通信が伝えた。

フィリピン地震研究所が15日に出した警報によると、マヨン山は目に見えて不安定さが増しており、溶岩や火山ガスでクレーターが赤く見えるという。

15日には山頂にある溶岩ドームが崩れて39回の落石があり、小規模の火山性地震も観測された。

同研究所はマヨン山が数週間以内に噴火して被害が出る恐れがあるとして、警戒レベルを引き上げ注意を呼びかけている。

マヨン山はほぼ完璧な円錐(えんすい)形の美しい姿で知られる成層火山。1616年以来、47回の噴火を繰り返し、2013年の噴火では登山者5人が命を落としている。最も多くの犠牲者を出した1814年には1200人が死亡した。

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