国連人権理事会、イスラム国の戦争犯罪を調査へ

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(CNN) 国連人権理事会は1日、過激派組織「イスラム国(IS)」による人権侵害や戦争犯罪の現状を明らかにするため、イラクに調査団を派遣すると発表した。

国連人権高等弁務官事務所のパンシエリ副弁務官はジュネーブでの特別会合で、「イラクでは10年以上前から暴力が続いていたが、北部の都市などがISに制圧されてから状況は悪化した」と指摘。「イラクの子どもたちは深刻な影響を受けている。紛争による直接の犠牲者になった子どもや、生涯にわたって傷が残るような身体的、性的虐待を受けた子どももいる」と述べた。

モスク(イスラム礼拝所)や寺院などの宗教施設が破壊され、特定の民族や宗教が迫害を受けている。パンシエリ氏は「国際社会はすべてのイラク人を守るため、努力を強化する必要がある」と訴えた。

国連イラク支援団(UNAMI)が同日発表した数字によると、イラクでは8月、「テロや暴力行為」による死者が少なくとも1420人、負傷者が1370人に上り、その大半を民間人が占めた。

ただし、西部アンバル州は今年初めからファルージャなど主要都市がISの支配下に入り、現状が把握できないため統計には含まれていない。

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