親ロ派、捕虜の兵士に行進を強要 ウクライナ独立記念日

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政府軍と親ロシア派勢力の戦闘で破壊されたドネツク市内の建物

政府軍と親ロシア派勢力の戦闘で破壊されたドネツク市内の建物

キエフ(CNN) ウクライナの独立記念日に当たる24日、親ロシア派が東部のドネツクで捕虜にした政府軍の兵士数十人を行進させた。

周辺には1000人以上の見物人が集まり、兵士たちに瓶などを投げつけて「ファシスト」「ナチ」「裏切者」とののしった。行進させられた捕虜の中には頭に包帯を巻くなどけがを負った兵士も数人いた。

しかしウクライナ政府が報復に乗り出すとのうわさが流れ、行進は数分で終わった。

親ロシア派はこの行進について、1944年に捕虜となったナチス・ドイツの6万人がモスクワで強制的に行進させられた歴史に重ね合わせて「反ファシスト行進」と呼んでいる。

ウクライナはソ連の崩壊に伴って1991年に独立した。首都キエフでは政府が独立を記念して、戦車や装甲車を市内各所に配備。ポロシェンコ大統領は独立記念広場で「過去数カ月の事態は、宣戦布告こそなかったが、真の戦争になった」と演説し、その戦争は、ウクライナがこれまで予想していなかった所からやって来たと述べてロシアに言及した。

東部ではこの日も戦闘が続き、国防当局によれば23日から24日にかけて政府軍の兵士5人が死亡した。

ドネツクでは夜間の砲撃により13カ所で火災が発生。ルガンスクでは水や電力の供給がストップした状態が22日間続いている。

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