イタリアの座礁客船、解体場所へ最後の航海

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座礁客船を2年半ぶりに引き上げ

イタリア中部ジリオ島(CNN) イタリア中部のジリオ島沖で2年半前に座礁した大型客船「コスタ・コンコルディア」号が解体作業のため、最後の航海に出発した。

コスタ・コンコルディアは2012年に4200人余りの乗客を乗せて座礁。この事故で32人が死亡した。

船体を現場で解体すると環境汚染の恐れがあるため、約240キロ離れた北西部ジェノバへ曳航(えいこう)したうえで作業を実施することになった。

船体は先週再び浮上し、23日朝にジェノバへ向けて出発。17隻の船団に守られてゆっくりと北上する。27日には到着し、約2年かけて解体される。

一連の作業にかかる費用は15億ドル(約1520億円)と、座礁船の処分では史上最高額に上る見通しだ。

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