韓国船沈没事故、実質的オーナーの遺体発見

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セウォル号沈没事故では多くの学生が犠牲になった=韓国海洋警察提供

セウォル号沈没事故では多くの学生が犠牲になった=韓国海洋警察提供

(CNN) 韓国の旅客船セウォル号の沈没事故で、船を運航していた会社の実質的なオーナー、兪炳彦(ユビョンオン)容疑者(73)が遺体で発見された。韓国の警察が22日に発表した。

兪容疑者は事故の後、行方が分からなくなっていた。警察によると、6月12日に同国南西部の順天(スンチョン)の梅林で見つかった変死体を調べたところ、DNAと右手人差し指の指紋が同容疑者のものと一致した。

地元警察責任者は記者団に、遺体は発見時に80%まで腐敗が進んでいたと語った。近くで空になった酒の瓶が数本見つかったという。死因はまだ明らかになっていない。

兪容疑者は2人の息子とともに運航会社の実権を握っていた。捜査当局は同容疑者に横領や脱税など不正行為の疑いがあり、これらが事故につながった可能性もあるとみて、行方を追っていた。同容疑者は4月末、代理人を通して会社との関係を否定していた。

同容疑者は公の場にほとんど姿を見せず、「顔のない富豪」とも呼ばれていた。子どもが4人いるが、このうち3人は所在不明となっている。

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