中国に広がる草の根運動、一党独裁の足元で育つ市民社会

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中国で育つ市民社会

(CNN) 中国で草の根の社会運動が活性化している。中国共産党が上からの一党支配を維持する中、市民社会の側では地に足をつけた地道な活動が広まっているようだ。中国の社会運動の現場をよく知る3人に話を聞いた。

新しい社会運動の中心となっているのは非政府組織(NGO)だ。英誌エコノミストの中国支局長を務めるジェームズ・マイルズ氏によると、中国政府に登録しているNGOの数は約50万に上り、登録されていない独立系NGOも合わせると200万近い団体が活動している。

分野についても、労働問題や女性の人権から環境保護に至るまで、多岐にわたっている。

代表的なのはジャーナリストの鄧飛(ドン・フェイ)氏が始めた運動「子どものためのフリーランチ」だ。

同氏はかつて貴州省に取材に赴いた折、子どもたちが空腹に耐えながら登校する様子を目の当たりにして一念発起、2011年に運動のための団体を創設した。以来、23省で、9万2000人に及ぶ子どもに無料で食事を提供してきた実績を持つ。

草の根の活動の多くは、市民社会の側から自然発生的に広まったもの。

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