カンボジア人20万人がタイを「脱出」、摘発の噂広まり

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摘発を恐れ20万人近いカンボジア人がタイを出国したという

摘発を恐れ20万人近いカンボジア人がタイを出国したという

(CNN) タイで働くカンボジア人労働者の間に、クーデターで実権を握った軍政が不法就労者の摘発に乗り出すといううわさが広まり、出国しようとするカンボジア人が国境沿いの町に押し寄せている。

国際移住機関(IOM)によると、この1週間ほどで18万人あまりのカンボジア人が、摘発を恐れてタイを出国した。毎日約1万人が出国する状況が続いているといい、車などで出国した人も含めると、合計は20万人近くに上る可能性もあるという。

国境の町には3000~4000人が押し寄せるなど状況は深刻化しており、カンボジアとタイの当局者が17日に会談して対応を協議した。

タイの国境に面したアランヤプラテートに集まっていたカンボジア人就労者の多くは、逮捕されて虐待されるといううわさを聞いたと話していた。

これに対してタイ軍の報道官は、「広く伝わっているような形で逮捕する方針はもってない」「パニックにならないでほしい。当初は柔軟な姿勢で臨む。移民労働者は普段通りに働き続けられると請け合いたい」と語る一方、「ただし必要があれば当局が調べられるよう、雇用主には従業員名簿の作成を求める」とした。

タイで合法的に就労している220万人は、ミャンマー人が170万人、カンボジア人は43万8000人を占める。タイは失業率が0.9%と低く、低賃労働の多くは外国人労働者が担っている。

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