ロシア軍機、米防空識別圏内を飛行

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ロシアの長距離戦略爆撃機ツポレフ95(下)を誘導する米国のF22戦闘機

ロシアの長距離戦略爆撃機ツポレフ95(下)を誘導する米国のF22戦闘機

(CNN) 今月4日、ロシアの長距離戦略爆撃機ツポレフ(TU)95(ベアH型)4機が空中給油機(タンカー)を伴い、米アラスカ州沖とカリフォルニア州沖の米防空識別圏(ADIZ)に侵入し、米国のF22戦闘機が緊急発進(スクランブル)していたことが、米国防当局者の話から明らかになった。

ロシアの4機の爆撃機のうち、2機は編隊を離れて西に向かい、残りの2機は南に向かい、カリフォルニア沖50マイル(約80キロ)圏内で米軍のF15戦闘機によって確認された。

北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)のジェフ・デービス報道官によると、米軍の戦闘機がカリフォルニア沖でロシアの戦闘機の領空侵犯を阻止したのは2012年7月4日以来。

しかし、米国防総省のスティーブン・ウォレン報道官は、この4機のロシア機は訓練中だったと見られると語った。またNORADのデービス報道官も4機はいずれも権利の範囲内で飛行していたと指摘。デービス氏は「いずれのロシア機もルールに従い、米ロ双方にとって大変プロらしい接触だった」とし、さらに「ロシア機に国際法違反は一切なかった」と付け加えた。

ロシア機による米領空侵犯はこれまで1度もないが、デービス氏によると、ロシア機が米防空識別圏内で捕捉される例は年に10回ほどあるという。

また米太平洋空軍司令官も今年5月、ウクライナ情勢をめぐり緊張が高まる中、ロシアがアジア太平洋地域での軍事活動を活発化させていると発言しており、米国はロシアの動きに対し警戒を強めている。

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