ムスリム同胞団683人に死刑判決 エジプト

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600人超に死刑判決 エジプト

(CNN) エジプトの裁判所は、同国で禁止団体に指定されたイスラム組織「ムスリム同胞団」の指導者や支持者683人に対し死刑を言い渡した。国営テレビが28日に伝えた。

同胞団の支持者らは、昨年8月に中部のミンヤで起きた暴動に関与した罪で起訴された。今回死刑を言い渡された683人の中には、最高指導者のモハメド・バディア被告も含まれる。

当局は5月に選挙を控えてイスラム勢力に対する取り締まりを強化している。ムスリム同胞団は、昨年7月に失脚したムルシ大統領を支持して座り込みなどの抗議活動を行っていた。

今回の死刑判決は確定したわけではなく、同国の最高宗教機関が審理に当たる。

これとは別に、ムスリム同胞団支持者は先月にも529人に死刑判決が言い渡されており、裁判所は今回、このうち37人の死刑を支持。残りは終身刑に減刑された。被告には控訴も認められている。

国連の潘基文(パンギムン)事務総長は大量の死刑判決が言い渡されたことについて、「公正な裁判の基本的基準を満たしていないことは明らかであり、長期的安定の展望を揺るがしかねない」と指摘。週内にもエジプト外相に懸念を伝える意向を表明した。

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