ウクライナ、東部3都市で親ロシア派デモ隊と攻防

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緊迫するウクライナ情勢、ロシアの思惑は?

(CNN) ウクライナ大統領府は7日夜、東部ドネツクで親ロシア派のデモ隊が占拠していた治安当局の庁舎ビルを、軍特殊部隊が奪回したと発表した。同じ東部のルハーンシクとハリコフでも6日以降、政府側とデモ隊との攻防が続いている。

ドネツクとルハーンシク、ハリコフでは6日、デモ隊が当局の庁舎などを占拠してロシア国旗を掲げ、新政府の樹立などを宣言していた。ウクライナのヤツェニュク首相は、デモ隊が同国の不安定化を図り、そこへ「外国部隊」が侵入して領土を奪おうとしていると非難。この動きを「認めるわけにはいかない」と述べた。

トゥルチノフ大統領代行は7日、デモは「ロシアに操られた分離主義集団」による仕業だと語り、「敵対勢力がクリミアのシナリオを再現しようとしているが、われわれはこれを断固阻止する」と宣言した。

これに対してロシアは「事態を注意深く見守る」との立場を示している。同国は、ロシア系住民が多数派を占めるウクライナ東部や南部の自治権拡大に向けた連邦制の導入を主張してきた。ロシア外務省は声明で、ウクライナ政府を「無責任」と非難し、「法的権利を主張する国民の声に耳を傾けるべきだ」と述べた。

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