アルカイダ離縁の過激派、シリア北部で撤収 16歳司令官?

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(CNN) シリアの反体制派「シリア人権監視機構」は28日、アルカイダ系と主張する過激派「イラク・シリア・イスラム国」(ISIS)が同日、拠点としていたトルコとの国境に近い北部アザズ町や周辺の村落から撤退したと述べた。

同町などは過去5カ月間、16歳とされるISIS司令官がイスラム法に準じた厳格な統治を進めていたという。

ソーシャルメディア上では、アザズ町の広場に住民らが集まり、同町の支配権が軍離脱の兵士で組織される反体制派「自由シリア軍」に移ったことを祝う姿のビデオ画像も流れた。

ISISの今回の撤収は、アルカイダ系組織「ヌスラ戦線」が4日前に、ISISに対しシリアからの5日間内の撤退を要求したことを受けている。同戦線指導者はインターネットに掲載した音声メッセージでイラクでの活動停止も求めていた。

また、アルカイダ最高指導者のザワヒリ容疑者も最近、ISISはアルカイダの分派組織ではないとの中央指導部の通達を明らかにしていた。この通達の背景には、シリア北部で同最高指導者の調達の代理人とされる人物がISISの関与が疑われる自爆テロで殺害された事件があるとみられている。

ISISは昨年、シリア北部で攻勢を仕掛け、他の反体制派武装勢力の広範な支配地を奪っていた。これを受けシリア内戦は、反体制派と政府軍の戦闘に加え、反体制派内での内部衝突も深まる構図となっていた。

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