ワニに襲われ少年行方不明、一帯に射殺命令 豪州

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(CNN) オーストラリア北部準州のカカドゥ国立公園で、12歳の少年がワニに襲われて行方不明になっている。当局が27日に明らかにした。

警察によると、カカドゥ国立公園内の沼で泳いでいた子ども5人のグループが26日午後、イリエワニに襲われた。15歳の少年は両腕を噛まれながらワニと格闘して逃れたが、ワニは次に12歳の少年に襲いかかり、そのまま泳ぎ去ったという。

警察や公園当局がヘリコプターや船を使って一帯の捜索を続けているが、少年は見つかっていない。警察は27日夕、「時間がたつほど少年を見つけられる可能性は小さくなる」と語った。

最初に襲われた少年の傷から推定すると、ワニは体長2.5~3メートル。それよりも大なワニが、獲物を横取りしようとこのワニを襲った可能性もあるという。

当局は、この一帯で体長2メートル以上のワニを見かけた場合は射殺するよう命令を出した。27日にかけて体長4.3メートルと4.7メートルのワニが射殺されたが、いずれも胃の中から人体の部位は見つからなかった。

地元メディアの報道によると、この地域では昨年1月にも10代の子どもが体長5メートルのワニに襲われたことから、遊泳に対する警戒を呼びかけていた。今の時期は季節的な洪水が発生するため特に危険が大きいという。

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