元「慰安婦」の女性死去、90歳 韓国聯合ニュース

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(CNN) 韓国の聯合ニュースは26日、第2次世界大戦中に旧日本軍の従軍慰安婦だった女性がソウルの病院で死去したと伝えた。90歳だった。死因は老衰だという。

聯合ニュースによると、女性は13歳からガラス工場での労働を強いられ、16歳の時に中国に送られて従軍慰安婦として働かされた。1945年に韓国が日本の占領から解放された後に帰国。ごみ収集などの仕事をしていたが生活が成り立たず、生活保護を受けていたとされる。

一方で、どのような経緯かは不明だが、日本円換算で総額940万円あまりを奨学金基金に寄付していたとされ、この功績が評価されて2011年に韓国で表彰された。遺産は全額を慈善事業に寄付するという遺言を残して死去したという。

非営利団体の「ワシントン慰安婦問題連合」によると、旧日本軍は1932年から終戦まで東アジア各地に慰安所を設置して、約20万人の女性に慰安婦としての労働を強制したという。女性の大半は朝鮮半島出身で、慰安所に行けば仕事があると誘われたとされる。

CNNの取材に対し、こうした女性の多くは強制連行されたと証言し、慰安婦になることを拒むと強姦(ごうかん)され、暴行されたと語った。

日本政府はこれまでに慰安婦が痛ましい状況にあったとして謝罪。1995年には公費などでアジア女性基金を設置している。

一方、韓国は日本に対し、被害者との間で直接問題を解決するよう求めている。聯合ニュースによると、韓国で存命の元慰安婦は55人になったという。

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