南極海で立ち往生の調査船、乗客52人全員救出

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南極海で立ち往生

(CNN) 南極海で厚い氷に阻まれ、10日間立ち往生していたロシア調査船アカデミック・ショカリスキー号の乗客52人が2日、全員無事に救出された。

乗客らは、中国の砕氷船「雪龍」のヘリコプターでオーストラリアの砕氷船「オーロラ・オーストラリス」に移送された。ロシア調査船には乗員、科学者、ジャーナリスト、旅行者ら合わせて74人が乗っており、今回は乗員22人を除く52人が救出された。

23日夜に調査船が厚い氷に囲まれ身動きが取れなくなり、24日から救出活動が開始された。ここ数日、何度も救助が試みられたが、現場の状況が安定せず、いずれも失敗に終わった。

オーストラリア当局は2日に、氷の状態が変化していることを理由に、ヘリコプターと平底船を使った救助計画を中断すると発表。その後、平底船を使用せずヘリだけを使用する新たな計画が開始され、ようやく救出に成功した。

救出された52人を乗せたオーロラ・オーストラリスは、南極にあるオーストラリアの基地、ケーシー基地への補給ミッションを完了した後、1月中旬頃にオーストラリアの港町ホバートに戻るという。

またアカデミック・ショカリスキー号のロシア人の乗員22人は、氷が割れ、船が自力で動けるようになるまで船に残る。船には乗員らが長期間滞在できるだけの十分な食料が残っているという。

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