北朝鮮の張成沢氏粛清、背後に事業を巡る争いか

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金正恩第1書記(左)と張成沢前国防委員会副委員長=朝鮮中央通信から

金正恩第1書記(左)と張成沢前国防委員会副委員長=朝鮮中央通信から

(CNN) 北朝鮮のナンバー2だった張成沢(チャンソンテク)前国防委員会副委員長の粛清について、韓国の情報機関、国家情報院は23日、石炭などの事業を巡る争いが背景にあったとの見方を示した。

韓国の議員によると、議会の情報委員会で証言した国家情報院の南在俊(ナムジェジュン)院長は、張氏の粛清は金正恩(キムジョンウン)第1書記との単純な権力争いでが原因ではなかったと説明した。

特定の部局で石炭や貿易などの事業プロジェクトにかかわっていた張氏の側近が、権限を逸脱してほかの部局と対立。金第1書記が争いを解決するよう指示したにもかかわらず、張氏が対応しなかったことから、最高指導者に逆らった罪に問われたとみられるという。

北朝鮮の国営メディアも張氏の処刑理由について、「張一味は国の経済発展にとって重要な分野や部門を支配し、経済指導機関がその役割を果たせないようにした」「国家の貴重な資源を安値で売り渡した」と伝えていた。

背後に金第1書記と張氏との権力争いがあったとの見方が薄れたことから、金第1書記の地位は安泰と考えられると国家情報院は指摘している。

また、張氏が会議場から連行される場面が公開されたのは、金第1書記の権力を誇示するための演出だったとの見方も示した。

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