台風の死者は「2000~2500人」 フィリピン大統領が語る

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フィリピン大統領「死者の数は2500人前後」

(CNN) フィリピンを襲った台風30号の被害について、アキノ大統領は12日、CNNのインタビューに答え、2000~2500人が死亡したとの見方を示した。

アキノ大統領は「約29の自治体で行方不明者の数などがまだ確認できていないが、今のところ死者については2000人か、約2500人という人数を想定している」と述べた。

台風30号は8日にフィリピンの6つの島を直撃し、国連によれば少なくとも80万人が避難した。

台風の死者は1万人に上るとも伝えられていた。大統領は「地元当局者からの情報だが、現場に近すぎて正確な推定ができなかったのかもしれない」と語った。

大統領は地元当局の緊急対応について、「台風はとにかく手に負える範囲を超えていた」と説明。最大の被災地とされるタクロバンでは当時、警官290人のうち多くが家族の世話に追われ、出動できたのは20人だけだったと話した。

台風では送電施設や通信施設が破壊され、被害の把握や救援物資の運搬が難航している。しかし大統領によれば主要道路はすべて再開し、空港もほぼ通常通り稼動できる状態に戻っているという。

大統領はまた、世界22カ国以上から支援やその申し出が寄せられたとして感謝の意を表した。

地球の気候変動についての質問には「変動が起きていることに議論の余地はない」と答え、同国でも乾季の豪雨や雨季の干ばつなど異常気象が観測されていると指摘。政府では対策として、マングローブの植林や気象予報システムの強化、災害に耐える住宅の建設などを進めると改めて表明した。

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