ムスリム同胞団に活動禁止と資産凍結命令 エジプト

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カイロ市内ではムルシ氏支持派と治安部隊の衝突が頻繁に起きている

カイロ市内ではムルシ氏支持派と治安部隊の衝突が頻繁に起きている

(CNN) エジプトの裁判所は23日、軍によって解任されたムルシ前大統領の出身母体、ムスリム同胞団に対し、活動の禁止と資産凍結を命じた。国営ニュースサイトが伝えた。

これに先立ち同国の社会連帯省は、非政府組織が政治団体として活動することや武装組織を結成することを禁じた法律にムスリム同胞団が違反していると非難していた。

ムスリム同胞団は傘下に「自由公正党」を持つ。現政権は、同胞団が暴力をあおっていると主張している。

今回の命令について米国務省のサキ報道官は、情報を収集中だとしたうえで、「今後のエジプトの政治と経済を成功に導くためには、エジプトの全国民の権利を保障する透明かつ包括的な政治プロセスと、民政への復帰が不可欠だ」と強調した。

22日に米ニューヨークで会談した米国務省のケリー長官とエジプトのファハミ外相も、この問題について話し合ったという。

エジプトではムルシ氏が解任された7月以来、ムスリム同胞団に対する締め付けが強化されてきた。8月には軍が抗議の座り込みを続けていたムルシ氏支持派の強制排除に乗り出し、市民や治安要員も含む数百人が死亡。最近ではムスリム同胞団の幹部が相次いで逮捕されている。

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