北朝鮮、離散家族の再会事業を延期 韓国の敵対姿勢を非難

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
2010年当時の離散家族の再会

2010年当時の離散家族の再会

(CNN) 北朝鮮の朝鮮中央通信は21日、今月25日から予定されていた南北の離散家族の再会事業を延期するとの声明を伝えた。対話と交渉に寄与する正常な雰囲気が醸成されるまで延期されると報じた。

南北が予定していた金剛山観光事業の再開協議の先送りも同じく伝えた。

声明は、韓国の保守勢力が無謀で悪意ある対決姿勢を示していると非難。韓国政界を最近揺るがす、左派系の政治家が北朝鮮との戦争勃発に備え政権転覆の謀議を進めたとする疑惑にも言及し、「魔女狩り」と反発した。

声明では、韓国の朴槿恵(パククネ)大統領を「傀儡(かいらい)政権」と切り捨てる表現も再び使い始めた。

今回の離散家族の再会事業は北朝鮮内で9月30日まで続く予定だった。朝鮮戦争で別離を強いられた数百家族を救済する同事業は2000年の南北首脳会談を受けて実現したもので、3年ぶりの実施で合意していた。

南北間では、象徴的な協力事業だった北朝鮮の開城(ケソン)工業団地が今月16日、5カ月余ぶりに再稼働を始めたばかりだった。同事業は、米韓の合同軍事演習などに反発する北朝鮮が団地から北朝鮮従業員を強制的に引き揚げさせたため操業停止に追い込まれていた。北朝鮮はその後、韓国との対話姿勢に転じていた。

「朝鮮半島情勢」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]