窮状続くシリア難民、レバノン人の反感も増大

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窮状が続くシリア難民

レバノン・ベッカ峡谷(CNN) シリアで長引く内戦の影響で、大量の難民が隣国レバノンに流入している。周辺地域は家賃の値上がりや賃金下落などの影響に見舞われ、レバノンの人たちはシリア難民に対して反感を募らせつつある。

レバノン・ベッカ峡谷のシリア難民キャンプで暮らすオマル君(8)は、内戦で破壊された故郷の町に戻って友人と再会したいと願い続けている。毎日学校に通い、宿題を片づけることだけ考えていればよかった日々は懐かしい過去になった。

オマル君は母親と14歳の兄と共に、近くの農場で卵を集める仕事の帰りに取材に応じてくれた。子どもたちが働いてわずかな稼ぎを得るほかに、家族が生き延びる手段はない。

仕事の厳しさに加え、同じ年頃のレバノンの少年たちに殴られ、「シリア人の畜生ども」とののしられたと話すオマル君の目は、涙でいっぱいになった。

厳しい現実にさらされている子どもたちは、一様に目の輝きを失って実際よりも年上に見える。笑顔はほとんど見られない。

15歳の少女は、小さなテントに10人で暮らしていると語り、「何とか生きているけれど、何もかも前とは違う」とつぶやいた。

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