給食から殺虫剤検出、別の学校でも中毒騒ぎ インド

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インドの給食施設の様子

(CNN) インド北東部ビハール州の学校で給食を食べた児童ら23人が死亡した事件で、警察は20日、給食のサンプルから殺虫剤が検出されたと発表した。一方、同国西部ゴア州の学校でも19日、給食を食べた児童ら20人余りが病院へ運ばれる騒ぎがあった。

警察幹部が記者団に語ったところによると、ビハール州の学校の給食に使われた容器入りの油や食器に付着していた料理の残りから、有機リン系殺虫剤のモノクロトホスが検出された。有機リン系殺虫剤は農業用として広範に使われ、大量に飲み込むなどすると不整脈や呼吸困難、まひ、けいれんなどの中毒症状を起こす。

州当局者がCNNに語ったところによると、同校の調理担当者2人のうち1人が事件当日、校長に「調理用のからし油の外見やにおいがおかしい」と訴えたにもかかわらず、校長は調理を続けるよう指示したという。校長は現在姿を消していて、警察が行方を捜している。

この調理担当者も給食を食べて体調不良を訴え、自身の子ども3人とともに入院中。もう1人の担当者はこの日の給食を口にしなかったが、同校に通う3人の子どものうち2人が死亡し、1人が入院しているという。

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