新型ウイルスの大流行はない? 突然変異で感染広がる恐れも

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(CNN) 中東を中心に広がる新型ウイルス「中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルス」の感染拡大を危惧する声が高まる中、フランスの研究者は5日までに、現時点の数理的な分析からは、MERSにパンデミック(世界的大流行)を起こす潜在性はないとする論文を英医学誌ランセットに発表した。

世界保健機関(WHO)によれば、これまでにMERSの感染が確認されたのは77例。このうち42人が死亡している。

研究者は、1人の感染者から何人が感染したかを示す「R値」に着目。この数値が1を超えて大きくなるほど感染は急激に広がり、逆に1未満の場合は感染が次第に収束する。

今回の研究によれば、MERSの現時点でのR値は最悪のシナリオでも0.69で、大流行を起こす潜在性はないという。

だがカナダ・ウォータールー大学のクリス・ボーチ教授は「ウイルスは進化する」と警告する。ウイルスは突然変異を起こすことがあり、それにより急速に感染が拡大する可能性があるという。

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