フランスで初の同性婚、男性カップル 関連法の発効受け

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フランスで初の同性婚、男性カップル

フランス南部モンペリエ(CNN) 同性婚が最近合法化されたフランスの南部モンペリエで29日、全国初となる男性同士の結婚式が執り行われた。

同性婚を認める法律には保守派やカトリック教会などが反発し、首都パリや他の都市では過去数カ月間、計数十万人規模が参加する反対デモが多発。26日にはパリで15万人が参加するデモもあった。

モンペリエ市では結婚式をにらんだ公式のデモ活動などはなかったが、不測の事態を警戒して警官約200人が市中に配置された。

29日に結婚したのはバンサン・オタンさん(40)とブリュノ・ボワロさん(30)。オタンさんはCNNとの会見に応じ、「フランス共和国は本日、同性愛者がはく奪されていた権利を返してくれた。組織的な差別に終止符を打つものだ」と語った。また、ボワロさんさんは「子どもが欲しい。我々にとって重要な価値観を引き継ぎたい。孫やひまごも欲しい」と述べた。

挙式への招待客は約500人で、モンペリエ市長やオランド政権の女性の権利問題担当大臣も加わった。市長が結婚の成立を宣言した。

同性婚を認めた欧州の国はフランスで9カ国目。世界的には、ニュージーランドとウルグアイで年内に法案が成立すれば14カ国目となる。ただ、多くの国では同性婚は国論を二分する問題となっている。

オランド大統領は10日前に同性婚を認める法案に署名し、発効させた。議会の野党勢力は裁判所に訴えて法案の成立阻止を試みたが成功しなかった。

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