北朝鮮、10日前後にミサイル発射の可能性 韓国大統領府高官

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北朝鮮軍によるパレード=2012年4月15日、北朝鮮・平壌

北朝鮮軍によるパレード=2012年4月15日、北朝鮮・平壌

ソウル(CNN) 韓国大統領府の金章洙(キムジャンス)国家安保室長は7日、北朝鮮が今月10日前後にミサイルを発射する可能性があるとの見方を示した。大統領府の報道官が明らかにした。

北朝鮮は韓国側からの従業員やトラックの立ち入りを禁止している開城工業団地について、10日までに従業員を退避させるよう求めているという。金氏はまた、北朝鮮が各国に外交官らの引き揚げを求めたことも、根拠として挙げている。

金氏は北朝鮮による一連の挑発的発言について、「毎日メディアの見出しになるような内容を打ち出してくる。いわば見出し戦略だ」と批判。韓国側の対応をアヒルにたとえて、表面上は静かでも水面下で休みなく動いていると述べ、脅しには屈しない姿勢を改めて示した。大統領府の報道官は会見で、韓国が即応態勢にあることを強調する一方、北朝鮮側の動きについて「現時点で通常と違う様子は見当たらない」と述べた。

北朝鮮は先週、軍事境界線の北側で韓国と共同運営する開城工業団地について、韓国側からの通行を遮断すると発表していた。韓国統一省は7日、団地内では人員と物資が不足し、13社が生産停止に追い込まれていることを明らかにした。同日の時点で韓国人従業員518人が足止め状態になっていて、8日にはこのうち39人が韓国側へ戻る見通しとされる。

朝鮮半島情勢の緊迫化を受けて、在韓米軍のサーマン司令官は今週予定していた米ワシントン行きを中止し、ソウルにとどまる方針を示した。韓国の鄭承兆(チョンスンジョ)合同参謀本部議長も、訪米を延期すると発表した。

スイス政府は7日、北朝鮮と韓国など関係各国が望むなら、交渉を仲介する用意があると表明した。

米国防総省は、9日にカリフォルニア州で予定していた大陸間弾道ミサイル「ミニットマン3」の発射実験を、北朝鮮の誤解を招く恐れがあるとの理由で延期している。

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