最悪の「殺人多発都市」はサンペドロスラ 中米ホンジュラス

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「殺人多発都市」は中米ホンジュラスのサンペドロスラだという

「殺人多発都市」は中米ホンジュラスのサンペドロスラだという

(CNN) メキシコの公共治安問題などのシンクタンクは31日までに、中東を除く世界の主要都市における殺人事件の発生率を調べた2012年版報告書を公表し、中米ホンジュラス北西部にある同国第2の都市サンペドロスラが最悪だったと述べた。

同市の首位は2年連続で、計画性のある殺人は住民10万人当たり169人の割合で発生していた。1日当たり3人以上が犠牲者となっている計算。

ホンジュラス国立自治大学は、報告書の数字は発覚した事件の犠牲者のみに限定されており、実際の殺人事件の発生率はより高率とも指摘。一方でサンペドロスラの住民は、国内3カ所にある遺体安置所の1つが同市にあり、他地域での殺人の犠牲者も運ばれて市内で発生の分として処理されていると主張している。

報告書は、世界で最も暴力的な都市の上位50市を列挙。メキシコの国際リゾート地アカプルコとベネズエラの首都カラカスが2位と3位で、10万人当たりの殺人の比率はそれぞれ約143人と約119人だった。

米国の都市では、約56人のニューオーリンズが17位に入り、デトロイト、セントルイス、ボルティモア、オークランドもリスト入りした。報告書では上位10位が全て中南米諸国で、50位内でも39カ国が同地域内となった。

サンペドロスラでは警官、軍兵士が増強され路上などで治安維持に当たっているが、目立った成果は出ておらず兵士への発砲も日常茶飯事になっているという。

ホンジュラスで殺人事件が多いことについては、メキシコでの麻薬密売組織の掃討作戦が進み、米政府による犯罪を起こした移民の積極的な国外追放処分が影響しているとの指摘がある。送還された犯罪者が、他の中米諸国と同様、資金や人材に乏しいホンジュラスの治安対策に付け込んで集まるとみられている。

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