シリア反体制派の国民連合議長が辞意 執行部は受理せず

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CNNの取材に答えるシリア反体制派の兵士

CNNの取材に答えるシリア反体制派の兵士

(CNN) シリア反体制派の統一組織「シリア国民連合」のモアズ・ハティブ議長が24日に辞意を表明した。しかし同組織の広報によれば、執行委員会は辞任を認めず、ハティブ議長は次の総会まで議長職にとどまる。次の総会がいつ開かれるかは未定。

ハティブ議長は書面で辞任を発表し、世界の大国が自分たちの利益のためにシリア危機を利用していると非難。「私はシリア国民と神に、事態が一線を越えれば辞任すると約束した」と述べ、「この組織の要職にあっては不可能な、もっと自由な活動」のために辞任を決意したと説明した。

同議長の広報は、「誰もがシリア危機を自分たちの利益のために利用している。国際社会は何もしていない」と非難した。

一方、シリア国民連合の広報は、「ハティブ議長は高い支持を得て反体制各派の統一を実現させた。当面は今の職にとどまる」と語った。

これに先立ち反体制派の連合組織は、米国在住のガッサン・ヒット氏を反体制派でつくる暫定政府の首相に選出した。シリア国民連合のフェイスブックに掲載された情報によれば、ヒット氏は24日にトルコから国境を越えてシリア入りし、アレッポで反体制派の代表と会談した。

26日にはカタールの首都ドーハでアラブ連盟の会合が予定されており、カタール外相は24日、暫定政府の出席を歓迎すると表明した。

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