豪州労働党で党首選、対抗馬出ずギラード首相続投決まる

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オーストラリアのギラード首相

オーストラリアのギラード首相

(CNN) オーストラリアで21日、与党労働党の党首を決める選挙が突じょ発表されたものの、ギラード首相以外に候補者が出なかったため投票は実施されず、同首相の続投が決定した。党首選の実施は、ギラード首相が21日に突じょ表明していた。

同党内は、ギラード氏とラッド前首相の間の確執などの影響で支持率が低迷しており、党の重鎮であるクリーン地域開発・地方行政相は21日、結束を図るため党首選の実施を要求していた。首相はこれを受けた形で、即座の党首選を発表していた。

無投票での続投が決まった首相は声明で、同僚の支持を受け入れるとし、過去数カ月間、党指導部を襲っていた不安定さに最も包括的な方法で終止符が打たれたと述べた。

クリーン氏はラッド氏の党首選への出馬を求めたが、ラッド氏はこれを拒否した。クリーン氏は自らの出馬は否定したが、副党首就任への意欲を見せていた。

ギラード氏は2010年6月にラッド氏が退任した後に首相に就任。その後の総選挙にも勝利したが、与野党共に過半数獲得に至らず無所属議員の支持表明を獲得した上での危うい政権維持だった。

ギラード連立政権は環境保護重視の「緑の党」の支持も得ていたが、同党は先月、政府が鉱物資源政策での合意事項を破ったとして支持を撤回していた。

首相は今年1月、議会総選挙を9月に行う意向を表明し、政界や国民を驚かせていた。

ラッド氏は首相辞任後、外相としてギラード政権に入閣したが2012年、米国公式訪問中に退任を突然発表。その後、労働党党首選に挑んだがギラード氏に敗北した。同年2月には党首選には二度と挑まないとも述べ、今回の不出馬につながった。

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