金正恩氏は父よりも危険? さらに暴力的反応の恐れも

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北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)第1書記(中央)

北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)第1書記(中央)

(CNN) 米国に対して「核先制攻撃」の脅しをかけた北朝鮮の出方に対し、米当局者の間で当惑が広がっている。金正恩(キムジョンウン)第1書記は父の故金正日総書記に比べてさらに予想がつきにくく、より危険で先が読めないとの見方も強まった。

ある米政府高官は正恩氏について、「父親よりも多少過激度が増している。父親はもっと冷たく計算高かった」「金正日氏の方がエスカレートした事態を収束させることを意識していた」との見方を示す。

同高官はさらに、「正恩氏が何を計画しているのか、何を考え、何をしようとしているのか、なぜ北朝鮮が口先の脅しを強めているのかは誰にも分からない」と語った。

別の高官によれば、正恩氏はその若さや外国への留学経験から、国際社会との対話に前向きなのではとの期待もあった。しかし「残念ながら、父親と祖父(金日成主席)の例に従った」。

国連安全保障理事会は7日、北朝鮮に対する追加制裁決議を全会一致で採択した。北朝鮮の外務省報道官は採決に先立ち、国営朝鮮中央通信を通じて声明を発表。米国が「核戦争の導火線に火を付けようとしている」と述べ、北朝鮮は「先制核攻撃の権利を行使して侵略者の拠点を破壊し、国家の利益を守る」と威嚇した。

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