マレーシア軍、フィリピンからの武装集団に対し作戦開始

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(CNN)  マレーシアの国営ベルナマ通信は、同国の治安部隊が5日早朝、フィリピンから侵入した武装集団に対する作戦を開始したと伝えた。

ベルナマ通信によると、軍の作戦は現地時間の午前7時ごろ、ボルネオ島サバ州東部のラハダトゥで始まった。

同地には先月、フィリピン南部のイスラム教徒を中心とする男性約100人が上陸し、かつて同地を支配していた王国の代表として承認するよう要求。マレーシアの警察と軍が村を包囲して、フィリピンへ戻るよう説得を続けていたという。

フィリピンのアキノ大統領も2日、人命が失われたり流血したりする事態を避けるため、同集団に対して投降を呼びかけていた。

現地の専門家によると、今回の事態は、フィリピン政府とイスラム勢力との間で最近、歴史的な和平合意が交わされたことに起因する。

フィリピンとマレーシアの間には未解決の領土問題が存在するほか、フィリピン政府は長年の武力闘争を展開してきた南部のイスラム武装勢力との間で関係改善を目指している。今回ボルネオ島に上陸した集団の主張には、こうした経緯が絡むという。

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