イラン、高性能遠心分離器を設置 核協議に暗雲

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イラン・ナタンズのウラン濃縮施設

イラン・ナタンズのウラン濃縮施設

(CNN) 核開発問題を巡りイランと米国など6カ国の間で協議が行われるのを前に、イランは中部ナタンズにあるウラン濃縮施設で従来よりも高性能な遠心分離器の設置を始めた。

米政府高官はこれを受けて、協議の行方に大きな影を落とす行為だと警告。「(今回の動きは)協議にいい影響は与えない」と述べた。

国連安全保障理事会常任理事国にドイツを加えた6カ国は、イランによるフォルドウの地下核施設の閉鎖と、すでに製造した20%の濃縮ウランの国外移送を促すため、提案の準備を進めていた。

イラン政府は1月、新型の遠心分離器を導入する意向を明らかにし、先週には設置を開始したと発表。国際原子力機関(IAEA)は21日、多数の新型遠心分離器が設置されたことを確認したとする報告書を発表した。

専門家によれば、この新しい遠心分離器は従来の3~5倍の性能があるという。

「自分たちのウラン濃縮能力を劇的に高めようとしているというイランからのシグナルであり、非常に気がかりだ」と、米シンクタンク、科学国際安全保障研究所のデービッド・オルブライト所長は指摘。「イランが核爆弾を作るのに十分な量のウランを濃縮する可能性がある」と懸念を示した。

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