SARSに似た新型ウイルス、人から人へ感染か 米当局も警戒

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中東から英国に帰国し発症した患者では、家族内感染が起こった可能性がある

中東から英国に帰国し発症した患者では、家族内感染が起こった可能性がある

(CNN) 2002~03年に流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)のウイルスに似た新型のコロナウイルス(NCoV)が、英国で人から人へ感染した疑いが指摘されている。米当局も上陸の可能性に備え、警戒を強めている。

世界保健機関(WHO)や米疾病対策センター(CDC)によると、世界で確認された発症者は計12人で、このうち5人が死亡した。昨年4月、ヨルダンの首都アンマンで初めて見つかった後、カタールやサウジアラビアでも報告されていた。WHOは16日、新たに英国での感染例を確認したと発表した。

新種ウイルスの遺伝子はコウモリが持つウイルスに最も近いことが分かっている。人から人への感染は確認されていなかったが、英国からサウジアラビア、パキスタンを訪れ、帰国直後に発症した患者の家族で、渡航歴のない2人が発症したことが分かった。英国人患者3人のうち1人は軽症だが、残る2人は肺炎や腎不全を併発している。

CDCは米国内の医師らに、急性の呼吸器症状や発熱、せきなどを訴える患者には最近の渡航歴などを尋ねるよう指示した。一方で、人から人への感染が継続的に起きることを示す証拠はないと指摘。同じ部屋にいるだけで簡単にうつるわけではないとの見方を示している。

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