イスラエル軍がシリアとレバノンの国境で空爆か、レバノンは否定

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
シリア側は、イスラエル軍による空爆はレバノン国境付近でなく首都ダマスカス近郊だったと主張

シリア側は、イスラエル軍による空爆はレバノン国境付近でなく首都ダマスカス近郊だったと主張

(CNN) イスラエルの戦闘機がレバノンとシリアの国境付近でシリアの部隊と思われる車列を空爆したと、米政府高官が30日に明らかにした。

同高官によれば、空爆を受けた車列はレバノンのイスラム組織ヒズボラに武器を輸送していた疑いがあるという。別の関係者は、ロシア製の中距離ミサイルSA―17の部品など、対イスラエル攻撃に使われかねない装備が積まれていたと語った。

これに対してレバノン国営のNNA通信は、「イスラエルがレバノンとシリアの国境を空爆したというニュースは事実無根のうわさに過ぎない」と伝えた。

一方、シリア軍は、空爆されたのは首都ダマスカス近郊にある研究施設だったと発表。国営テレビを通じて「イスラエルの戦闘機が未明にシリアの領空を侵犯し、科学研究施設を爆撃した」「この施設にはテロリスト集団が何度も侵入と占拠を試みて失敗していた」とする声明を流した。

イスラエル情報機関の元高官は、シリアのアサド大統領が逃亡を余儀なくされる事態を想定して、ヒズボラができる限りの武器を集めようとしているとの見方を示した。アサド大統領が逃亡を決意した場合、事前にヒズボラへの武器供給を増やし、イスラエルに対する攻撃態勢を強化しておくことも考えられるという。

イスラエル軍および政府とも、空爆についてコメントを避けた。

「World」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]