米国がソマリア政府を22年ぶりに正式承認

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クリントン米国務長官(右)と握手を交わすソマリアのモハムド大統領

クリントン米国務長官(右)と握手を交わすソマリアのモハムド大統領

(CNN) 米政府は17日、アフリカ東部のソマリア政府を正式に承認した。米国がソマリア政府を正式に承認するのは、1991年に同国が内戦に陥って以来初めて。

クリントン米国務長官は、ワシントンを訪問中のモハムド・ソマリア大統領との合同記者会見で「まだ先は長く多くの試練にぶつかるだろうが、両国の前にはよりよい未来への新たな土台がある」と述べた。

クリントン国務長官は、ソマリアで行われている過激派を抑え込むための活動を高く評価した。クリントン国務長官は自らが就任した2009年当時を振り返り、イスラム過激派シャバブが「首都モガディシュの大部分と南部・中部ソマリアを支配し、さらに支配地域を拡大する勢いだった」と述べた。シャバブは国際テロ組織アルカイダとの関係が指摘されている。

ソマリアは91年に当時のバーレ大統領が追放されて以来、武装勢力が支配権をめぐって争う内戦状態が長く続いた。

その後、暫定政権が発足するも不安定な状態が続いたが、近年ではアフリカ連合(UA)の部隊や周辺国の軍隊の支援を受け、ソマリア軍はシャバブを都市部から追い出すことに成功した。

一方でソマリアでは民主化の努力も続けられ、昨年9月にはモハムド大統領は選出された。

米国務省によれば今回の正式承認により、ソマリアは軍事訓練や借款といった対外援助の対象になるという。米国はこれまでも、UAのソマリアでの活動に6億5000万ドル(約600億円)以上を支援。またこの2年間にソマリアに対して行った緊急人道援助は3億6000万ドル近くに達する。

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