「姉の名で病院建設を」 インド強姦事件被害者の弟が語る

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今回の事件を受けて、首都ニューデリーなどで大規模なデモが展開された

今回の事件を受けて、首都ニューデリーなどで大規模なデモが展開された

ニューデリー(CNN) インドの首都ニューデリーで先月起きた集団強姦(ごうかん)事件で死亡した女子学生(23)の弟(20)は6日、匿名を条件にCNNとの電話インタビューに応じ、「記憶をとどめるために姉の名を付けた病院を建設してほしい」と話した。

一家が住む同国東部の村には、設備の整った医療機関がないという。

被害者の女性は弟2人との3人きょうだいで、理学療法士を目指していた。1月にはニューデリー市内の病院で実習を始め、修了後は職に就いて家計を助けるはずだったという。「姉は明るい性格だったが、私が良い成績を取らないとしかられた。勉強でミスをすると直してくれた」と、弟は振り返る。「母は立ち直ろうと努力しているが、父は落ち込むばかり。姉の思い出が頭を離れない。夜は特につらい」と語った。

また、バスの中で襲われて車外へ投げ出された姉をすぐに助けてくれる人がいなかったことが残念でならないと嘆き、「けが人を助けようとしない風潮は問題だ。国民の考え方を変える必要がある」と話した。

事件をきっかけに国内各地へ広がっている抗議デモについては「法律を変えるためにはこうした運動が必要だ」と共感を示し、「同じような罪を犯そうとする者がいなくなるほど、法律を厳しくしなければならない。レイプ犯は死刑にすべきだ」と強調した。

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