国連、シリア避難民の救済拡大 国外52万人余、国内4百万人

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シリア国内のキャンプにいる避難民=12月7日撮影

シリア国内のキャンプにいる避難民=12月7日撮影

(CNN) シリア内戦に伴う避難民が隣国などで増え続けている問題で国連は19日、15億米ドル(約1260億円)投じて避難民の人道救済に本格的に取り組む計画を明らかにした。

国連によると、近隣諸国へ逃れたシリア避難民はこれまで52万5000人以上。今後半年でさらに100万人以上が出国するとみられている。救援が早急に必要な国内避難民は推定400万人。今年3月の100万人から12月には4倍の水準になったと警告した。

シリア総人口の4分の1が食料や避難施設、治療、衛生関連備品、衣類、他の救援物資を必要としているとみられる。

避難民を取り巻く状況は2013年にさらに悪化するとみて、5億2000万ドル以上の追加資金の供与を求めている。この資金の使途は国内避難民向けとなっている。

国連によると、避難民2000~3000人が連日、トルコ、ヨルダン、レバノンやイラクへの越境を図っている。シリアを管轄する国連人道援助調整担当者は、支援計画は過去数カ月間、地上戦闘の激化や国内の人道被害の悪化で大幅な変更を迫られたと指摘した。

内戦の影響はシリアにいるパレスチナ難民キャンプにも及び、政府軍の空爆と攻撃を受けた首都ダマスカス郊外の大規模キャンプからは約10万人が逃げたとされる。うち1092人はレバノンのキャンプにいる親族らを頼って同国へ避難した。

ダマスカス郊外のヤムーク・キャンプで広報担当を務めシリアの反体制派「自由シリア軍」を支持する住民はCNNに、難民は戦闘に参加していないと主張。キャンプ住民は終始続く砲撃を受け数万人規模が逃げたとしながらも、推定10万人がまだキャンプ内にとどまっていると述べた。

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