台風の死傷者1600人超、国家災害事態を宣言 フィリピン

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NASA提供

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フィリピン南部モンテビスタ(CNN) フィリピン災害対策当局によると、同国を先週襲った台風24号による死者は、9日までに少なくとも540人に上った。アキノ大統領は国家災害事態宣言を発令した。

被災地では1100人近くが負傷し、827人が依然として行方不明になっている。国営フィリピン通信(PNA)によると、大統領の宣言によって、地元当局へ資金や物資、人員を送り込めるようになるほか、生活必需品の価格を抑制する措置などが可能になった。

甚大な被害を受けた南部ミンダナオ島のコンポステラバレー州では、鉄砲水などで住宅数千棟が破壊され、何十人もの死者が出た。アキノ大統領は7日、同州ニューバターンを視察し、各政府機関に救援作業や道路、橋の復旧工事を急ぐよう指示した。

台風の通り道となることが多い同島北部では厳重な警戒措置が取られたものの、南部や東部では多くの住民が警報に従わず、被害が拡大したとみられる。

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