中国の「闇の留置所」、中央政府への請願者軟禁が横行か

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(CNN) 目覚しい経済発展を遂げる中国だが、その裏側では、立ち退きを強制された農民らがその不満を中央政府にぶつけようと行動を起こすと、地方当局者が彼らをホテルなどに軟禁するケースが後を絶たないという。こうした軟禁場所は「闇の留置所」と呼ばれ、請願者を監視・軟禁することが1つの「産業」にまで発展しているようだ。

夫とともに私服警官に拘束されたという52歳の女性はCNNの取材に対し、上海にあるホテルに8日間軟禁されたと語った。

女性によると、2005年に上海浦東国際空港の拡張工事に伴い夫妻の農場は取り壊しにあった。夫妻は今年3月、その補償について抗議するため北京に向かったが、北京到着時に私服警官に拘束され、上海に強制的に連れ戻された。その後、夫妻はホテルの別々の部屋に軟禁されたという。

女性は一度、ホテルの部屋のベランダから逃げ出そうとしたものの、7人以上の監視員がそれを阻止し、ベッドに拘束されたという。

この女性は、CNNが軟禁経験について取材した5人のうちの1人だ。

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