「イランの核開発計画が大幅に前進」 IAEA報告

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イラン・ブシェールにある原発

イラン・ブシェールにある原発

(CNN) 国際原子力機関(IAEA)は16日に発表したイランの核開発問題に関する報告書の中で、イランが中部コム近郊のフォルドゥに地下ウラン濃縮施設を完成させ、核開発計画を大きく前進させたと指摘した。

同報告書は、このフォルドゥの核施設にウラン濃縮に使用する約2800基の遠心分離機が導入済みとしているが、すべての遠心分離機が稼働しているわけではないという。

フォルドゥの核施設は山腹にあるため、攻撃を受けにくい。イスラエルは同施設が完成すれば、イランが核兵器開発を阻止するのは難しくなると指摘していた。

またIAEAは、イランが濃縮度5%のウランと、武器への転用が容易な濃縮度20%のウランの備蓄を増やしたと指摘している。イランはあくまで核開発は平和目的としているが、米国やイスラエルなど他の国々は核兵器開発が目的と見ている。

さらに同報告書は、イランがパルチン軍事施設の査察を依然として拒否していると述べている。この施設では、核兵器開発に関連するテストが行われていると見られており、IAEAは今年1月からイランに同施設の査察を許可するよう求めていた。

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