韓国国防相、ずさんな警備体制を謝罪 北朝鮮兵士の亡命事件で

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ソウル(CNN) 朝鮮半島の南北軍事境界線で今月2日、亡命を図った北朝鮮軍の兵士が警備要員に見つかることなく韓国側へ駆け込んでいたことが分かり、韓国軍の警備体制の甘さが批判の的となっている。韓国の金寛鎮国防相は15日、テレビ会見で謝罪した。

韓国国防省によると、北朝鮮軍の兵士は自身の部隊から脱出して約50キロの道のりを南下し、境界線に張られた3重の有刺鉄線を乗り越えて韓国側へ到達した。兵士が韓国軍の兵舎のドアをノックするまで、だれも気づかなかったという。

金国防相は会見で「警備に明らかな欠陥があった」と謝罪。軍幹部5人を懲戒処分とし、境界線付近の部隊の増員を決めたと発表した。

国防省は今月6日、北朝鮮軍の兵士が上官2人を殺害して韓国に亡命したと発表した際に、「北朝鮮兵が陸路韓国へ亡命したのは2010年3月以来初めて」とコメントしていた。しかし先週、野党議員の議会での質問で、その前に2日の兵士を含め2件の亡命があったことが明るみに出た。

韓国の英字紙コリア・タイムズは先週の論説で、「(ドアをノックした)北朝鮮兵士が銃や手投げ弾を持って忍び込んだ北朝鮮側の工作員だったらどうなっていたか」と厳しく批判した。

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