拉致のイラン人巡礼者48人の処刑を警告、シリア反体制派

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(CNN) シリア内戦で同国の反体制派は6日までに、アサド政権とイランが反体制派の要求に応じなければ、今年8月にシリア内で拉致したイランのイスラム教シーア派の巡礼者約48人の処刑を開始すると宣言した。

動画投稿サイト「ユーチューブ」に最近載せたビデオ画像で明らかにした。ビデオに登場した反体制派武装組織の人物は巡礼者とみられる人質の前に立ち、刑務所に収監される反体制派構成員とイラン人との交換釈放をシリア政府と交渉してきたが、イランとアサド政権が応じず、決裂したと主張。

ビデオ画像での声明発表から48時間内に反体制派構成員の釈放を実行せず、シリア各都市で罪のない住民への砲撃や無差別の虐殺を停止しなければイラン人巡礼者を殺害すると警告した。「アサド政権に殺害された殉教者が1人生まれるたびに、我々は巡礼者1人を殺害する」と述べた。

このビデオ画像の真偽は不明。巡礼者の拉致事件を受け、イラン外務省は外交交渉を通じて人質の解放を試みていると発表していた。

シーア派が多数派のイランはシリアの同盟国で、アサド政権存続を図るため武器支援や要員派遣などを続けているとされる。アサド大統領はシーア派系のアラウィ派に属する。シリアの反体制派はスンニ派が主体となっている。

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