シリア反体制派、アサド氏捕捉に巨額の懸賞金か 否定情報も

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破壊されたアレッポの町=8月

破壊されたアレッポの町=8月

(CNN) 事態打開の道が見えないシリア内戦で、政府軍離脱の兵士で組織する反体制派の武装組織「自由シリア軍」は20日までに、アサド大統領の捕捉に2500万米ドル(約19億5000万円)の懸賞金を約束したとの一部報道を否定した。

トルコのアナトリア通信は18日、エジプトに拠点があるとされる「革命守護の自由シリア軍」と名乗る反体制派がアサド大統領の捕捉に生死にかかわらず報奨金を約束したと報道。自由シリア軍のヒジャジ司令官を引用しながら、懸賞金はアサド大統領の駆逐を図る反体制派を支援するシリアの実業家が負担するとも伝えていた。

しかし、自由シリア軍の革命高等評議会の報道担当者は、自由シリア軍はこのエジプトの組織と関係がないと主張した。

一方、シリアの隣国イラクは20日までに、シリア避難民の越境は1日当たり100人だけを認めるとの方針を明らかにした。イラク政府当局者が述べた。女性や子ども、老人を優先し、イラク人や負傷したシリア人は規制の対象外としている。

また、子どもの保護などに当たるレイラ・ゼルギィ国連人権調査官はシリア政府軍は学校への攻撃を続け、負傷した子どもは病院への搬送を阻止され、性的暴行を含む拷問の被害なども受けていると述べた。

国連安全保障理事会で報告したもので、同調査官のスタッフや国連関係者が子どもの窮状を示す記録を作成したとし、少年少女は居住区への砲撃で死亡し、虐待は数週間も続くことがあると主張した。反体制派の自由シリア軍が子どもを組織に取り込んでいる可能性もあると付け加えた。

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