薄氏、妻の英国人殺害を知っていた可能性 元側近が公判で証言

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薄熙来(ポーシーライ)・前重慶市書記(左)

薄熙来(ポーシーライ)・前重慶市書記(左)

香港(CNN) 中国重慶市書記を解任された薄熙来(ポーシーライ)氏は妻による英国人実業家の殺害について少なくとも1月末の時点で知っていた可能性があることがわかった。中国国営新華社通信が20日までに伝えた。

これは、重慶市の元副市長で薄氏の腹心だった王立軍被告が、権力乱用や亡命、収賄の罪に問われた裁判で明らかになった。薄氏の妻の谷開来(グーカイライ)服役囚は執行猶予付きの死刑が確定している。

新華社によれば、薄氏は妻の事件への関与を報告した王被告に激怒して顔を殴ったという。

検察は公判で、王被告が昨年11月に谷服役囚の犯行を知り、隠ぺい工作を行ったと主張した。事件は多くの人の知るところとなり、谷服役囚と王被告の関係は悪化していったという。

新華社によれば、元警察幹部は1月末に薄氏と王被告の会話を聞いていたという。この幹部は「王被告が叩かれ、2人の間の敵意があらわになった」と証言している。

王被告は2月、成都にある米領事館に駆け込んだ。亡命を求めたと見られている。24時間にわたる滞在中、王被告は深刻な汚職や谷服役囚の殺人について領事館側に伝えたとされる。王被告はその後、中国当局に身柄を拘束され、公の場から姿を消した。そしてこの件をきっかけに、薄氏は事実上失脚することとなった。

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