動静情報消えた中国国家副主席がメディアに登場、2週間ぶり

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
訪中したエジプトのムルシ大統領を迎え入れる中国の習近平国家副主席(右端)=今年8月30日撮影

訪中したエジプトのムルシ大統領を迎え入れる中国の習近平国家副主席(右端)=今年8月30日撮影

香港(CNN) 中国の次期最高指導者と目される習近平(シーチンピン)国家副主席(59)の動静が過去約2週間、一切伝えられていない問題で、国営メディアは13日までに、同副主席が中国指導者の1人として広西チワン族自治区の地方政府高官の死去に弔意を伝えたと報じた。

国営メディアが習副主席の名前に触れたのは9月1日以降、初めて。ただ、副主席自らの発言の引用はなかった。

今回の報道内容だけでは副主席が公の場に姿を見せなくなった理由についての憶測を打ち消す十分な材料とはならないとの見方が出ている。

国営メディアは9月6日に死去したとされる同自治区高官への弔意を伝えた中国指導部の名前を挙げ、副主席を胡錦濤(フーチンタオ)国家主席に続き2番目に紹介した。中国共産党指導部の次期人事で最高機関の党常務委員会入りが有力な李源潮・党中央組織部長が3番目で、この後に朱鎔基(チュー・ロンチー)前首相らが続いた。

党最高指導部の布陣は、数週間後に開催される党の全国大会で明らかにされる見通しとなっている。

副主席は9月1日、共産党の中央党校で演説したとされて以来、公の場に現れていない。この演説に伴って中国のニュースサイトは副主席の画像を掲載したが、スーツ姿で体調などには問題がない様子がうかがわれた。

ただ、同日以降、副主席はクリントン米国務長官やシンガポールのリー・シェンロン首相ら訪中した外国要人との会見を中止。中止の原因についての当局による詳細な情報提供もないことから交通事故説や暗殺未遂説、心臓発作説、重病説などさまざま憶測が流れていた。

中国外務省の定例会見でも報道官は副主席に関する質問への応答を拒否していた。

「World」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]