49人のバラバラ遺体発見、麻薬組織間の抗争か メキシコ北部

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メキシコ・モンテレイ(CNN)  米国と国境を接するメキシコ北部ヌエボレオン州で13日未明、頭部などを切断された少なくとも49人の遺体が見つかった。当局が明らかにした。

警察によると、同日午前3時ごろに通報があり、軍も出動して付近一帯を捜索したところ、同州の州都モンテレイと隣接するタマウリパス州の都市レイノサを結ぶ道路上に遺体が放置されているのを発見した。付近の壁には麻薬組織セタスの関与をうかがわせるメッセージが残されていたという。

ヌエボレオン州の治安当局はこの事件について、犯罪組織同士の抗争によるもので、民間人を標的にしたものではないと説明。当局は、被害者は1~2日前に別の場所で殺害され、遺体が道路に捨てられたと見ている。

同地では数年前からセタスと敵対組織ガルフとの抗争が激化し、行方不明者が急増していた。メキシコの通信社ノティメックスの報道によると、遺体発見現場となった自治体では4月に職員少なくとも5人が殺害された。ヌエボレオン州とタマウリパス州では2010年11月以来、軍が治安強化に乗り出している。

メキシコではカルデロン大統領が06年12月に麻薬組織の撲滅を宣言して以来、麻薬絡みの犯罪で4万7000人以上が殺害された。中でもヌエボレオン、タマウリパスの両州は凶悪犯罪が続発し、モンテレイでは11年だけで約400人が殺害されている。

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