ローマ(CNN) イタリア西岸のトスカーナ州沖合のジリオ島近くで大型客船「コスタ・コンコルディア」が座礁した事故で、事故に遭った乗客のうち6人が27日、同客船の運行会社に対して訴訟を提起した。
原告は、陪審裁判の開催と、コスタ・コンコルディアを所有するクルーズ客船運航会社コスタ・クルーズや同社の親会社のカーニバルクルーズラインなどからの正当な補償を求めている。原告団の代理人を務める米国の法律事務所によると、同事務所は乗客「数百人」を代表しており、その多くは間もなく原告に加わるという。
一方、イタリアツアーオペレーター協会は27日、コスタ・クルーズと消費者団体の協議の結果、乗客1人に支払われる一括補償金の額が1万1000ユーロ(約110万円)に決まったと発表した。
しかし、27日に提出された訴状によると、原告6人は計1000万ドルを超える経済的、補償的損害賠償と、少なくとも4億5000万ドルの懲罰的損害賠償を求めており、乗客1人当たりの補償額はコスタ側の提示額をはるかに上回っている。
コスタ・クルーズによると、一括補償金は年齢を問わず全ての乗客に支払われるが、この補償金には所持品の損害、損失や精神的苦痛に対する賠償も含まれるという。同社は、クルーズ代金の払い戻しや余分にかかった旅費の支払いほか、可能であれば客室内の金庫の中身の返還にも応じるとしており、さらに希望者に対し心理カウンセリングも手配するという。
また、負傷して現場で治療を受けた乗客や、死亡者の遺族に対しては個別に合意を求めるとしている。
乗客と乗員合わせて約4200人が乗っていたコスタ・コンコルディアは今月13日に座礁事故を起こした。事故による死者数はこれまでに16人に上り、依然として16人が行方不明となっている。