エジプト大統領、新内閣樹立を表明も辞任の意向は示さず

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カイロ(CNN)  エジプトのムバラク大統領は29日未明に行った演説の中で、現内閣を退陣させ、新内閣を樹立する意向を表明した。しかし大統領自身の辞任の意向は示さなかった。

この演説を受けて米国のオバマ大統領は、演説直後にムバラク大統領と話したことを明らかにし、「ムバラク大統領はエジプト国民に向けた演説の中で、民主化の促進と経済的機会の拡大を公約した」と語った。

オバマ氏はまた、「公約に意味を持たせ、公約の実現に向けた具体的な措置、行動を取る責任があると伝えた」と述べ、さらに「暴力ではエジプト国民の不満は解消できない。抑圧では暴動を抑えることはできない」と付け加えた。

一方、ムバラク大統領は演説の中で、自身の辞任や出国の意向は示さなかった。大統領は「私は国民のために働いており、国民が法を尊重する限り言論の自由を与える」と述べ、「自由と無秩序の境界線はないに等しい」と語った。

このムバラク大統領の発言について、オバマ政権のある高官は28日夕方、ムバラク氏の演説には融和的姿勢がほとんど感じられず大変失望したが、期待はしていなかったと語った。

同高官は、ムバラク氏がこの難局を乗り切れると考えていることは間違いないが、実際に乗りきれるかどうかは不透明だとし、オバマ政権はムバラク氏が国民との率直な対話を直ちに行うと公約することを望んでいたと付け加えた。

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