106対0の勝利は「スポーツマンシップ欠如」、米高校アメフト試合で校長謝罪

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イングルウッド高校がアメフトの試合で106対0で勝利したことが物議を醸した/Jengod/Wikimedia Commons

イングルウッド高校がアメフトの試合で106対0で勝利したことが物議を醸した/Jengod/Wikimedia Commons

(CNN) 米ロサンゼルスの高校のアメリカンフットボールチームが、対戦相手を単に打ち負かしただけでなく、106対0のスコアで完膚なきまでに打ちのめしたとの批判を浴び、謝罪する事態となった。

イングルウッド高校のデビー・テート校長は1日、声明を発表。同校のチームが「スポーツマンシップ、もしくは高潔さ」も持った振る舞いをせず、「最後に入れた得点は受け入れられるものではない」と述べた。

同校長はさらに、「我々運営側、およびコーチ陣は、スポーツ競技は我々学校関係者にとって誇りの源になると考えている。先月29日の試合は運営者としての最良の判断を反映したものではなかったが、モーニングサイド高校およびイングルウッド高校のフットボール選手、彼らのコーチたちはシーズンを通して懸命に頑張ってきたのであり、我々の敬意に値する」と述べた。

カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)への進学が決まっているイングルウッド高校のクオーターバックの選手はこの試合で、タッチダウンパスを13回成功させた。同チームは第1クオーターだけで56点を奪い、前半終了時のスコアは83対0となった。

最も物議を醸したのは、すでにスコアが104対0となった際、同チームのヘッドコーチが2ポイントコンバージョンを選択するという手を打ったことだった。この時点で、ハワイ州のヒロ高校が持つ過去5年間の最多スコア記録に並んでいた。

モーニングサイド高校のデイボン・スクラグス選手はCNN提携局KABCに対し、「彼(相手コーチ)はチームのスター選手であるクオーターバックを使ってきたので、予想できることだった」と説明。「負けることになるだろうと分かった上で試合に臨んだが、同時に最後の最後まで僕たちは戦い、途中でやめることはなかった。これが本当に重要なことだ」と述べた。

初めてヘッドコーチを務める同校のブライアン・コリンズ氏は地元紙ロサンゼルス・タイムズに対し、「低級な手」だったと評した一方、自チームの選手たちが途中でやめなかったことを誇りに思うと話した。

CNNはイングルウッド高校のヘッドコーチ、ミルボン・ジェームズ氏にコメントを求めている。その一方で同校のテート校長はツイッターに、ジェームズ氏がモーニング高校および同校の関係者への謝罪を申し出たと投稿した。

試合のスコアは大差がついたが、1927年に打ち立てられた最多記録には及ばない。この試合では、カンザス州のヘイブン高校がシルビア高校に256対0のスコアで勝利している。

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