ハイキング中の一家3人死亡、死因は熱中症と当局発表 米加州

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
一家3人の死因を発表する米加州マリポサ郡のジェレミー・ブリーズ保安官/KFSN

一家3人の死因を発表する米加州マリポサ郡のジェレミー・ブリーズ保安官/KFSN

(CNN) 米ヨセミテ国立公園に近いシエラ国有林のハイキングコースで今年8月、一家3人と飼い犬1匹が死亡しているのが発見された件で、地元当局は21日、一家の死因は熱中症だったと明らかにした。

カリフォルニア州マリポサ郡のジェレミー・ブリーズ保安官は、死亡したジョン・ゲリッシュさん、エレン・チャンさん、1歳の娘のミジュさんについて、熱中症にかかり脱水状態にあった可能性もあると述べた。当日の厳しい環境の中にさらされたことが原因だったという。

遺体の発見当時から、一家の死亡した経緯は謎に包まれていた。

「悲劇的な事故で、悲劇的な状況だ。初めから極めて珍しいケースだった」(ブリーズ保安官)

飼い犬の死因はまだ確定していないが、やはり高温に関係している疑いがあるという。

マリポサ郡で勤務してからの20年で、熱中症による死に遭遇したのは初めてだとブリーズ保安官は述べた。

保安官事務所によると3人の遺体は8月17日、捜索隊がマーセド川の流域で遺体を発見していた。

現場のハイキングコースは急な傾斜が複数あり、当時夫婦は約9.8キロの距離を歩いていた。気温は最高で40度前後まで上昇したという。コースに日陰はほとんどないとブリーズ保安官は説明した。

現場からは遺体とともに2.5リットルの水が入る容器が空の状態で見つかった。他に水を入れる容器はなかったという。

捜査員は当初あらゆる死因を想定。マーセド川で報告のあった有害藻類のほか、近くの鉱山から発生する一酸化炭素によって中毒死した可能性もあるとみていた。

遺体に外傷はなかった。遺言もなかったことなどから、自殺の可能性は排除されていた。

「米国」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]